2023/07/01 14:08

「最近、古着屋増えたなー。」って感想をお持ちの方も多いと思います。

そうなんです。簡単に言うと流行っているから。
本場アメリカの若者の間では環境に悪い新品を着る事が悪とされ、古着を着る事がエシカルでイケてるらしいのです。
日本もその影響で、大手の古着屋さんはガンガン地方に進出してますし、古着系ユーチューバーはすぐ自分のお店持つし、横手市・秋田市の国道沿いなんかにもちらほら個人店の古着屋さんが新しくオープンしていますよね。
また、今や誰でも個人で、ネットで、世界中の服を売り買いできる便利な時代です。
ボロボロのヴィンテージのTシャツなんか数万円で飛ぶように売れちゃいます。

「マジかー!?なら俺でも古着屋やったら稼げるんじゃね?」

と安易に手を出したくなったそこのあなた!

このブーム。そろそろ終わりますよ! 

「ひぇっ!」

なぜなら歴史は繰り返します。今から約20数年前、当時私が中学生の頃はここ湯沢市にもアメリカ古着のお店が何軒かあったと記憶しています。でもその後はストリートブームが到来し、デザイナーズブームへとキレイめな新品を求める傾向に走ります。
そうなった時に古着屋は… もうお分かりですよね?

でも朗報です。今と昔の大きな違いは店側もネットで売れるということ。たとえ店頭にお客さんが来なくてもネット販売で生計は立てられます。そういう意味では今後服がいっさい売れないという時代は震災が来ない限り到来しないと思うので、アメリカ古着に固執しない限り、手を変え、品を変え、服屋としては生き残れる道はいくらでもあるのではないかと私は思います。

「じゃぁネットだけで販売して生きていけばよくない?なんでわざわざコストかかる店なんかみんな開いちゃうわけ?」

そこの君!鋭い!

それは私たちはロボットではなく人間だから。
やっぱり人とつながりたいんです。
自分が良いと思った服を、お客様にイイ!と共感してもらえる幸せ。これはネットでは決して得ることのできない感覚です。
なぜ、どこの地方都市に行ってもカウンターだけの寂れたスナックは生き残っているのでしょうか?
店主との会話はネットでは販売していないのです。

となれば今の若者がなぜ古着屋を開業したくなるのか?がおのずと見えてくるのではないでしょうか?
いつの時代もオンラインではなく、オフラインでの出会いを人間は求めているという証です。
この流れ、おじさんは少しホッとしています。

私はもう少し年老いたら“古着とお酒”のスナック開業を夢見てますw