2025/02/22 17:30

今話題沸騰中のザノンフィクション前編を観て、個人的な感想を綴りたいと思います。

まず、古着またはファッションと言うカテゴライズが仕事として若者に憧れを抱かせ、稼げるという認識を持たせた事は長年アパレルに身を置いている側からすれば大変喜ばしいことであり、その反面いやいやそんなに甘い世界ではないよという複雑な思いではあります。

しかしながら振り返れば私もこの道を志した背景に当時の第一次古着ブームやストリートブームがあり、将来はアパレルに進みたいという漠然とした夢を思春期に抱いていたと思うので、第二次古着ブーム真っ只中の若者が夢を見るのも無理はありません。

ただ、我々の頃はネットという情報源はゼロに等しく、いわばHowtoは無いわけです。雑誌に載っているキラキラした世界に強い憧れを抱き、自然と都会に吸い寄せられたものです。つまりは好きを追い求めて飛び込んだ結果、服屋になってしまったというオーナーばかりで、決して古着が楽して稼げるから店をやってますとか、ブームの内に稼げるだけ稼ごうとか、堂々と公言する平成生まれのオーナーたちのその割り切った考え方はまさに青天霹靂で今っぽいな〜と思うわけです。それが逆に恐ろしい。違う意味で現実的というか。服好きちゃうやん!

我々であれば商売っけは全面に出さず、お客様に好きを伝えた結果細々とメシを食えれば幸せという、いわばミミックの宝さん側な心境なワケです。そんなオーナーさんやお店を応援したくなるし通いたくなる。それが人情であり個店の在り方ではないのでしょうか。それって昭和?古臭いかな?
広告費を大量にかけ、フォロワーを増やし、ネットでバズらせた古着屋に人が群がるのが果たして成功なのでしょうか?

でもやり方はどうであれ、いつの時代も行動することに意味があります。ただ夢を語るだけでなく、実際に行動した人にしか見れない素晴らしい景色が古着経営にはあります。その分 地獄もありますがねw

皆さん自分の人生だと尻込むくせに、他人の人生には心打たれるんですよね〜。人間って不思議。

私は自分の人生を重ねて見てますよ。まだ戦いの途中ですから。。。いや〜楽しみ。
また後編が終わったら綴らせていただきますね。