2025/02/23 21:35


ザノンフィクション後編を皆さんご覧になっていただけましたか?涙と笑いの最高傑作でしたね。
古着経営の難しさ。は単なる売り上げ追求だけではなく、オーナーがいなくてもお店を回せる人(スタッフ)に恵まれるかどうか?に掛かっているという課題が浮き彫りとなっていました。
1店舗であれば1人で回せますが、店舗や販路を拡大するには優秀なスタッフが確実に必要になってきます。今の時代、石の上にも三年や、パワハラは全く通用しませんからスタッフを育てる事は雲を掴むより難しい話かもしれません。
当店も長い事お店をやっているとウチで働きたいというお声を何件もいただいてきました。ありがたいことに。しかしながら私もエルパソの彼女のように人をすぐに信用できない性格ですし、宝さんのようにスタッフにあとやっといて〜なんて泥臭い仕事を丸投げするくらいなら自ら動いた方が早いよなと思うタイプの人間で、自身の能力以上にスタッフが動けないとイライラしてしまう性格を理解しているので雇えないのです。あとは浮き沈みの激しいアパレル業界で、自分の家族を守りながら安定的にスタッフの生活まで守れる自信はありません。それこそ宝さんのように毎日吐きそうって言ってそうですw
古着屋を始めたいと相談もよく受けます。皆さん勘違いしてますが古着屋オーナーに最も必要なスキルは残念ながら古着の知識や古着愛ではありません。日々の売上に対しての心の浮き沈みに耐えうる精神力と人見知りしないかどうか?またはお客様以外の害的要因(服に興味のない人からの攻撃)をかわす能力があるか?です。これに案外耐えれない人が多い。 
そして何よりあのゴミの山から朝から晩まで売れる商材を引き当てる体力があるか?ってことです。労働基準法なんてあったもんじゃないです。私なんて3時間ピックで毎度ヘロヘロになってます。帰ったら洗濯にアイロン、出品作業の日々。完全に休んでる日なんて家族サービスの日以外ありません。実に泥臭い。これらを観て聞いて古着屋って楽そうで楽しそうって思えましたか?ね?諦めるでしょ?だから本当に好きじゃないとできない仕事なんです。
それでもやりたいって思えたごく少数の異常者が古着屋のオーナーの資格があると思った方が良いです。

『いつかを信じて。。。夢を持つことが難しい今の時代。たとえ夢が破れたとしても歩んだその道が愛おしく思えるのかもしれません。』

つまりは失敗しても行動しないよりはマシ。生きてればやり直しはいくらでもきく。一度きりの人生です。恐れずに前を向いて自分に正直に生きなさいという我々に対する強いメッセージだと私は感じ取りました。

皆さんはどう感じましたか?