2026/02/02 01:02


昨日のふと流れてきたThreadsがあまりにもタイムリーで、綴らなければならないと思った。

「 オトナのサンプル 」

最近とある中学生の団体が勇気を出してウチの重い扉を開いてくれた。聞けば、塾までの空き時間にプラプラしていたら何かオシャレなお店があると気づき入ってきたと言うのだ。

それから立て続けに違う友達を連れて来てくれてはみんなそれぞれ古着を楽しそうに選んで購入してくれる。今学校でこの店広めてますから!って、塾の時間ギリギリまで話し込んでくれ、気持ちは嬉しいが街の古着屋に入浸って遅刻して変な噂が立ったら嫌だから、遅れないように行きなよと諭した。そして必ず親に話してね、と。すると翌日には親御さんと買い物をしに来てくれる子もいた。しっかりと挨拶でき、公認?していただいたようで嬉しかった。

思い返せば私も彼らと同じ頃、友達と歩いてこの街の塾へと向かい、街の小さな古着屋に寄り道していた事を思い出した。学校と塾と家の往復のつまらない毎日に突如現れた古着屋という異質な存在は、ジャスコ(現在のイオン)しか知らない我々にとってまさに非現実世界だった。学校の先生でもない、親でもない、服屋の店員という魅力的な大人がそこには存在していた。私が服屋に対する強い憧れを抱いたのもちょうどそんな多感な時期だった。ネット販売がまだ普及していない時代。癖強なオーナーに買わないとすぐ無くなっちゃうよ〜と脅されて(今の時代ではありえない接客w)半ば強引に買わされた数万円のダッフルコート。それでも俺はあのイケてる古着屋で買ったコートを制服の上にバサッと羽織るだけでクラスの誰よりもカッコいいし、強くなれた気がした。まさに一張羅の戦闘服だった。

あれから15年、まさか自分がその街の癖強なオーナーになってるなんて思いもしなかった。自分の人生プランでは東京で有名スタイリストになって芸能人と付き合って故郷に錦を飾る予定でしたからw 

つまり人生は自分のプラン通りには行かないってこと。誰もが大谷翔平ように夢を現実に描けたなら苦労しない。だからこそ人生は面白い。

彼らにとって私が所謂オトナのサンプルとなって救いや癒しとなれるのであれば本望だ。

記憶の片隅でいい。将来、君たちがこの街を離れ人生につまずきそうになった時、故郷の古着屋の癖強オーナーは元気してっかな?あの時にあんな話をされたなって背中を押すことができたのなら、私がこの街に小さな古着屋を開いた意味が少しはあるのかもしれない。